【土工はまずここから理解】土量変化をエクストリームに解説

土工

〇〇土量ってなに?

<span class="fz-16px">ちゅる</span>
ちゅる

たいすけ先生!地山土量とかほぐし土量とか締固め土量ってなにか教えてください!!


<span class="fz-16px">たいすけ</span>
たいすけ

こういう時は、言葉をバラして一つずつ考えると分かりやすいんだよ!


<span class="fz-16px">ちゅる</span>
ちゅる

、、、???

と、言いますと??

  • 「地山(じやま)」・・・盛土等が施されていない『あるがまま』な地盤のこと
  • 「ほぐし」・・・ほぐれている状態
  • 「締め」・・・緩みや空きのない状態
  • 「土量」・・・「土」の「量」


<span class="fz-16px">ちゅる</span>
ちゅる

うーん

言葉の意味はわかったけど、イメージが湧きません


<span class="fz-16px">たいすけ</span>
たいすけ

幼稚園にある砂場を思い出してほしい。

シャベルで砂を掘るとふかふかな砂が出てくるじゃろ?

あれがほぐれた土

すなわちその掘り終わった砂の量が「ほぐし土量」じゃ



<span class="fz-16px">たいすけ</span>
たいすけ

その後に、足でふかふかな土を踏んづけてみたら、固い砂にならんか?

あれが締まっている土

すなわち踏んづけて固くなっている砂の量が「締固め土量」じゃ


<span class="fz-16px">ちゅる</span>
ちゅる

なるほど!イメージつきました!

では、地山土量はどんなイメージでしょうか?


<span class="fz-16px">たいすけ</span>
たいすけ

地山土量は、乱されていない自然な状態の山

すなわち、掘削されてほぐれてもないし

盛土が施され締まってもいない

もともとある山(土)の量と思ってほしい


<span class="fz-16px">たいすけ</span>
たいすけ

なお、「ほぐし土量」は、土を運搬する時によく用いられて

「締固め土量」は、盛土などの締固めを伴う作業によく用いられるぞ!


土量計算をしてみよう! 準備編

<span class="fz-16px">たいすけ</span>
たいすけ

〇〇土量の意味が分かったところで、次は計算をしてみよう!!


<span class="fz-16px">ちゅる</span>
ちゅる

計算は嫌いです

「√」とか「∬」とか出てきたらいつも拒絶させてもらってます


<span class="fz-16px">たいすけ</span>
たいすけ

四則演算ができれば誰でもできるんだよ!

四則演算とは、「足し算」・「引き算」・「掛け算」・「割り算」

のこと!これくらいできるじゃろ?


<span class="fz-16px">ちゅる</span>
ちゅる

馬鹿にしないでくださいよ!できますよ!!、、多分、、、。

結論 土量計算は土の状態をイメージできるととっても簡単!

土量計算の時は次式を使うから、このふたつだけ覚えておこう!

  • $$ほぐし率L=\frac{ほぐし土量}{地山土量}$$
  • $$締固め率C=\frac{締固め土量}{地山土量}$$

割合を定義しているだけの式です 

$$\frac{ほぐし土量}{地山土量}$$ → 「ほぐれた土の量」と「地山の土の量」との割合 

地山の土量に対してどれだけほぐれているかの割合を「ほぐし率L (Loose:緩んだ)」で表します、という意味


$$\frac{締固め土量}{地山土量}$$ → 「締まった土の量」と「地山の土の量」との割合

地山の土量に対してどれだけ締まっているかの割合を「締固め率C (Compacted:密な)」で表します

といった具合です。

土量計算をしてみよう! 実践編

<span class="fz-16px">たいすけ</span>
たいすけ

それでは、実際に問題を解いてみよう

問1 土量変化率L=1.20,C=0.90の砂質土があり、これを用いて1,000m3の盛り土を施工したい。必要な地山土量と運搬する土量を求めてみよう






ーーー以下、回答ーーー






回答1  

$$0.9=\frac{1,000m3}{地山土量}$$

$$地山土量=\frac{1,000m3}{0.9}$$

地山土量=1,111m3

$$1.2=\frac{ほぐし土量}{1,111m3}$$

ほぐし土量=1,111m3×1.2

ほぐし土量(運搬土量)=1,333m3





問2 土量変化率L=1.20,C=0.90の地山土量3,000m3を掘削し、1回あたり5m3運搬できるダンプトラックで運ぶと何回運ぶことになるか求めてみよう






ーーー以下、回答ーーー






回答2  

3,000m3の地山土量を掘削したほぐし土量は、

$$1.2=\frac{ほぐし土量}{3,000m3}$$

ほぐし土量=3,000m3×1.2

ほぐし土量=3,600m3

これを1回あたり5m3運べるダンプトラックで運搬するので、

$$運搬回数=\frac{3,600m3}{5m3}$$

運搬回数=720回




問3 問2のほぐした土砂を締め固めると土量は何m3になるか求めてみよう






ーーー以下、回答ーーー






回答3  

ほぐし土量から求めてもいいですが、

締固めた土量を導くには、地山土量と締固め率が分かれば良いので、それぞれ当てはめます

$$0.9=\frac{締固め土量}{3,000m3}$$

締固め土量=3,000m3×0.9

締固め土量=2,700m3

<span class="fz-16px">ちゅる</span>
ちゅる

やってみたら、簡単な計算ばっかりで僕にでもできました!

<span class="fz-16px">たいすけ</span>
たいすけ

土量計算はこんな感じで計算をしていくのじゃ

実際は、土の種類によって変化率が変わったりするから

しっかり覚えておくように!!

まとめ 土量計算をマスターしよう!!

<span class="fz-16px">ちゅる</span>
ちゅる

忘れるといけないから大事なポイントだけおさらいしておこう!!

  • $$ほぐし率L=\frac{ほぐし土量}{地山土量}$$

  • $$締固め率C=\frac{締固め土量}{地山土量}$$

  • 「地山土量」・・・盛土等が施されていない『あるがまま』な地盤の土の量

  • 「ほぐし土量」・・・ほぐれているふかふかな状態の土の量 ※主に、運搬作業を計画するのに使われる

  • 「締固め土量」・・・緩みや空きのない状態の締まっている土の量 ※主に盛土等の締固めを行う作業の計画に使われる

以上です。土量変化は、実務でも資格試験でも必須のスキルです。

しかし、土の状態をイメージしながら計算すれば難しくないので、例題を解いてマスターしましょう!!

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